REGは4科目の中でも分量が多い科目でしたが、私自身の勉強としては3月中旬~5月と7月中旬~8月中旬(通算3.5月)と、比較的効率よく勉強できた科目だったと思います。

3科目の学習で経験値が上がったこともありますが、「TACの直前対策」を取り入れたのが大きな勝因でした。
  
USCPA界隈では特に評価の高い、REGの直前対策。
今日は、TACのREG直前対策についてレビューします!



概要

TACの直前対策は以下の4点セットで、新品36,400円でした。
①総まとめノート(各論点の詳しいまとめと、MC各章5問、TBSトータル58問)
②解説動画(DVD)
③講義録レポート(講義のポイントがちょこっとメモされている紙)
④補助レジュメ(主に、税法のFormとの対応が開設されている冊子)
TAC REG


毎年更新されるようで、現時点での最新版は2020Ver。
Beckerのオンライン機能は、外部生のような単科生には解放されてないようです。
①に、各論点のまとめと重要なMC、TBSが入っています。

使い方

正直、②~④は全く使っていないです。
私の場合は、①の総まとめノートを、P校の講義視聴、MCの補助として使用しました。
「補助」といいましたが、P校の薄い解説を補うために、常に手元に置いてテキスト兼辞書のような形で使っていました。

総まとめノート自体にもMCとTBSが入っていますが、MCは直前の確認だけに使いました。
TBSはがっつりTACの直前対策で勉強しました。

(REGの勉強法はこちら)


 

良い点


①各論点のポイントが無駄なくまとまっている
TAC直前対策の良さは、何と言っても各論点で試験に出やすいポイントが、整理して記載されていることです。MC解いていてわからないところも、ほぼこれで解決しました。

さらに、P校ではぼかされて解説されていたり、飛ばされているところもちゃんと書かれています。
例えば、P校だとAdjustmentなのかDeductionなのか、10%までなのか、10%を超えた部分なのかといったところが曖昧に解説されてることがあります。先生はわかっているのでしょうが、学習している立場だと困る。
TACの直退の場合はそういったことはないので、ポイントが明確になります。
(参考書として当たり前だと思いますが…)

②混同しやすい、論点横断のポイントが整理されている 
税法を勉強していると、個人と法人での税金の扱いの違い、法人格での違いなど、「似ているようで違う」点を混同しやすくないですか。

MC演習で分かったつもりでも、Partner自身の税金とPartnershipの税金など、論点を横断した問題がTBSで問われると、実は理解できていなかったり。

そういったポイントが表で整理されているのがとても良いです!
法人格による違い

論点が多く、自力でやると時間と労力がかかると思います。TACのはまとまっているので、その手間が省けます。

③TBSが多く掲載されている
REGのTBSは論点横断の問題が多く、難易度が高いです。
そのTBSの演習を58問(簡単なものも含みます)、がっつりできるのは魅力です。

悪い点

論点が良くまとまっており、非常に優秀なTACの直前対策ですが、気に入らない点があります。
それは、「レイアウトが見にくい」。

論点が箇条書きでびっしり書かれているため、限られた紙面に情報を詰め込む日本企業のパワーポイントのようです。
また、加算、減算の記号が、あるときは+-なのに、ある時は-が<>で表示されているといった、表記方法の統一感もいまいちです。これは誤解を招くので本当にやめてほしい。

「一般の書店に並ぶような参考書」からしたら、ありえないレイアウトの見にくさ。
資格によっては、見やすい参考書がいくつも出て、激しい競争環境でしのぎを削っています。こんな見にくい参考書があったらあっという間に淘汰されるでしょう。
USCPA予備校の競争の緩さがよくわかります。

まとめ

結論を言うと、TACの直前対策は使ってよかったです!おかげで、効率的に勉強できました。
P校の場合は、使わずに勉強するとすごい時間がかかるのでは…。36,400円と、値段が張りますがその価値はありました。
また、中古でも気にならないという人はネットオークションでもいくつか出ているようです。古い情報を使うリスクはご自身で判断されて、活用してみるのもありかもしれません!